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1945年3月10日、東京下町が焼け野原になった、あの日、本郷から深川まで死者累々としていた町を歩いてきた人がいました。
通り道にある明治座は人々が逃げ込んだあと、停電でシャッターが開かずに3千人が焼死したと、後になって聞いていました。 新聞記事はその脇を通った、と書かれています。そして記事にある地図を追うと、隅田川を、多分、清洲橋を渡り、小名木川を川沿いに歩き、なぜか、四つ目通りを通り越して、しばらくして南に曲がって歩き、更に右折して目的地の深川高等女学校にたどり着いていました。遠回りして歩いています、そこはそのとき、通ることができなかった何かがあったのではないかと思はれました。 3月10日の朝は数時間前に焼け払われた直後で、熱気が漂い、いつもは無い臭気が街を覆い、焼死者がそこここに倒れていたでしょう。大変な場所でした。 本郷から深川まで、あの時間に歩いた、そんな人は誰もいなかったでしょう。貴重な体験をなさいました。皆さんにこの貴重な紙芝居を見せてください。
by mkhansen
| 2014-06-22 12:41
| 東京大空襲
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